参考図書集


副業でインターネットのリサイクルショップを開始・運営する上で、いろいろ参照すると便利な書籍の紹介です。各リンクをたどればAmazon.co.jpの該当ページに移動します。お薦め度や評価は、あくまで「商売での儲けに関して参考になるかどうか」を基準にしています。本としての面白さや完成度とは別ですので、ご注意ください。こんな本もあるよ、という情報お待ちしています


インターネットリサイクルショップ関係


IT古物商―サラリーマン最高の副業か?
お薦め度:★★★☆☆
藤生 洋 著 / 文芸社 (2002/06) / 119 p / サイズ(cm): 182 x 128 / 価格 \1,260
第1章 今どきの古物商入門(古物商とは何か 古物商の売上げ ほか)
第2章 IT古物商とは(私の現況について 自分の目指すスタイル ほか)
第3章 YAHOO JAPANで売る(HPか、インターネットオークションか YAHOO JAPANでの売り方 ほか)
第4章 eBayでの仕入れのやり方(eBayについて すぐできるeBayでの取引き―登録から売買成立・商品到着まで ほか)
解説
古物商、それもインターネットを活用した古物商の将来について興味があるひと向け。ネットオークションでの成功体験から副業・本業化を考える方に、脱サラで古物商を始めた著者が古物商の実態を伝えます。著者の目指すインターネットを活用した古物商のあり方を示し、ネットオークションでの販売および買取のテクニックと実情を紹介しています。本業としてIT古物商の実践状況がよくわかりますが、実際の業務内容などは、表面的な言及にとどまっているため、読み流して終わりとなりがちで、知らないひとには細部の想像がつきづらく、知っているひとには大して役に立たない内容となっているのが残念です。また、「IT」と冠している割には、その持つ意味・影響力についての分析・研究が甘い印象を受けます。紹介しているテクニックもオークションが普及した現在ではそれほどめずらしくもない気がします。ただし、副業ネット古本屋系本にあふれる素人然とした雰囲気や記述に辟易する向きには、本職の書いた本として一読の価値はあります。
プラスポイント
平易な文章で読みやすい。本業として商売の視点から現況や収支・利益に言及がある。
マイナスポイント
紹介テクニックは骨董などの高額商品用に偏っている。業務の詳細や古物商の取得方法などには言及がない。

ぼくはオンライン古本屋のおやじさん
お薦め度:★★★☆☆
北尾 トロ 著 / 風塵社 (2000/10) / 201 p / サイズ(cm): 182 x 128 / 価格 \1,365
第1章 オンライン古本屋ほど素敵な商売はない!?
第2章 オンライン古本屋の作り方
第3章 「杉並北尾堂」ただいま営業中
第4章 ぼくが出会った愉快な仲間たち
第5章 オンライン古本屋の眠れない日々
解説
自分の趣味で集めたモノ・すきなモノを古物商として扱う副業をやってみたい方向け。インターネットを利用すれば誰でも簡単に始められる事を示し、自身のどたばた体験を赤裸々につづる姿勢は共感を呼びます。今では類書も多い副業オンラインショップ開店記の嚆矢でしょう。こうした副業ショップでは、趣味とビジネス(収益)のバランスが主たるテーマの一つですが、ここでは趣味を全面に打ち出しています。それが逆にビジネスでの成功に繋がるという理由もあるでしょうが、もっとドライに「副業で儲けたい」と思うひとには歯がゆい本でしょう。逆に、本好きなら強烈にインスパイアされて同じような副業を始めたくなるでしょう。実際、そうしたひとはかなりの人数にのぼるはずです。しかし、ビジネス体験記としての一般に通用する効果は、本業を通して出版界に友人の多い著者の環境や就業態度などを見るとやや疑問です。収支実績も載っていますが、類似店がネットにあふれ大手リサイクル書店もネット進出した現状では、内容を鵜呑みにするとやけどをするでしょう。後追いを考えている人は、少なくとも続編を読むべきです。
プラスポイント
ライターだけあって非常に読みやすく面白い。梱包などの実務についての解説が役立つ。
マイナスポイント
ビジネスとして参考に出来る内容は少ない。業界の変化に比べるとすでにビジネスとしての内容は古い。

ヘンな本あります ぼくはオンライン古本屋のおやじさん2
お薦め度:★★★★☆
北尾 トロ 著 / 風塵社 (2003/05) / 221 p / サイズ(cm): 182 x 128 / 価格 \1,575
第1章 ヘンな本を探しに(北尾堂買取大作戦 ある初老紳士の悩み 最後にでてきた『読書手帖』 ほか)
第2章 ひとり遊びのススメ(新鮮野菜をメルマガで フリーペーパーでゆる~く遊ぶ 読書の必須アイテム“栞”をつくる ほか)
第3章 成功しながら失敗したり、その逆だったり(「ふるほん横町」沈没す 期間限定ブックカフェで店長体験 プロに混じって古本展参加 ほか)
オンライン古本屋の日常 2000〜2003
解説
前作と合わせ、「その後のオンライン古本屋」を知ることのできる資料。非常に面白く読ませるが、著者の活動が、「本」と「趣味」を中心にどんどん広がっていくため、オンライン古本屋という部分を副業的視点から眺めると、実店舗体験・古書展など遠いところへ行ってしまった感はぬぐえません。第1章の買取体験記は、買取未経験者には非常に参考になります。ただし、著者は買取の内容を、店のカラーを吟味して取捨選択しており、また、ショップサイトを見ているなど理解ある依頼者が多い状況であるので、参考にする場合には若干辛めにした方が良いでしょう。本当のノンセクション買取では、もっとすさまじくままならない状況も「楽しめ」ます。また、チラシの成功率にも十分注意して読みましょう。後半の日記は通読すると、日常の様子をよくつかめると思います。著者が散歩したり、趣味に走っている時間を、「本業」を行っている時間と読み替えたらよいでしょう。でも、日記なら著者サイトで全部読めますね。
プラスポイント
前作と合わせ、オンライン古本屋の長期的な変遷と日常が読みとれる。非常に読みやすく面白い。
マイナスポイント
面白い体験記で鼓舞される部分を除いては、一般人の副業指南としては参考に出来る内容は少ない。

インターネットで古本屋さんやろうよ!
お薦め度:★★★★☆
芳賀 健治 著 / 大和書房 (2003/03) / 205 p / サイズ(cm): 182 x 128 / 価格 \1,575
第1章 百円で買った本が三千円で売れた!(百円で買った本が三千円で売れた! はじめに何が必要か ほか)
第2章 こんな本が売れている~古本うさぎ書林のベストセラー(こんな本が売れている―古本うさぎ書林のベストセラー こんな文庫が高く売れた ほか)
第3章 掘り出し物はあるか(知らないジャンルには手を出すな 新刊書店へ行こう ほか)
第4章 せどりに行こう!(せどりに行こう! ある日のせどり日記 ほか)
第5章 古本屋開業のノウハウ(古物商の許可を取る ホームページを作らないでお店を持つ ほか)
解説
フリーの編集者が副業でのネット古本屋の開業と運営ノウハウを解説。「ぼくはオンライン古本屋のおやじさん」に強くインスパイアされたとのことです。ブックオフの100円均一コーナーを多数まわって本を揃え、EasySeekで販売するというスタイル。著者のメインジャンルである映画・脚本・笑芸本についての解説も豊富ですが、趣味が合わない人には不要なページでしょう。時系列に沿った奮闘記と言うよりは、整理されたハウツー本といった感じで好感が持てます。ユニークな逸話も多く楽しめます。また、実際の業務の手順も割と詳しく書いているので役に立つでしょう。とくにブックオフへの仕入装備と周回ルートについての情報は役に立つ人も多いはずです。2年弱の収支表もあり参考になりますが、2002年と若干古く、ネット古本などは変化の激しい業界ですので鵜呑みにはできないでしょう。また、儲けを生み出す仕組みやその展望についての分析がほとんど無いのは惜しいところです。
プラスポイント
非常に読みやすく面白い。参考にしやすい構成。梱包などの実務についての解説が役立つ。
マイナスポイント
特定のリサイクル書店やサイトに依存する特殊化した運営スタイルの将来性は疑問。他手法との比較が欲しい。

 

古物商・実店舗リサイクルショップ関係


古物商・リサイクルショップの始め方・儲け方―成功のポイント、仕入れのノウハウ&売り方のコツがズバリとわかる!
お薦め度:★★☆☆☆
野沢 一馬 著 / ぱる出版 (1999/12) / 223 p / サイズ(cm): 182 x 128 / 価格 \1,470
第1章 いま人気の古物商・リサイクルショップとはどんな商売なのか―入門編(古物商・リサイクルショップを始めるなら今がチャンス 中古ビジネスにはこんな利点がある ほか)
第2章 でっかく儲けるための上手な仕入れのノウハウ―商売のコツ編(仕入れのノウハウが商売を大きく左右する 古物商・リサイクルショップに学ぶ儲けのコツ ほか)
第3章 成功店に学ぶ古物商・リサイクルショップの成功ポイントはこれだ!―実践ノウハウ編(まずは商品の相場を知ることが大切―商売センスを磨くには中古市場を見て回る 仕入れには地域の情報誌を活用―不要なものはすべて引き取る方針を打ち出す ほか)
第4章 古物商・リサイクルショップの始め方・進め方―開業の知識編(注意!こんな人は古物商の許可を受けられない 古物商の許可申請手続きの仕方と提出先 ほか)
解説
ライターが無難にまとめたハウツー古物商・リサイクルショップ本です。やや古いのが難点ですが、全くの素人で、「そもそも古物商ってなに?リサイクルショップってどうやって成り立っているの?」という疑問を持つような方にはお薦めです。ただし、いくら「ズバリと分かる」と書いてあっても、千円そこらの実用書に、本当にノウハウが書いてあるわけはなくて、すでに類書をお持ちの方ならわざわざ読む必要もないでしょう。実際、第2章の「コツ」については、所詮ライターが聞き取りで書いてますから、さらっとした当たり前の説明に終始しており、非常に歯がゆい感じです。本業副業を問わず、自身でこの商売に少しでも取り組んだことのある人なら当然考えるようなことしか書いてありません。キモの3章も読み物っぽくて底が浅く、あまり得る物はありません。巻末の古物営業法全文に至っては、ページ稼ぎの感すらあります。
プラスポイント
本当の初心者向けには、有用な情報元となる。繁盛店の具体例などが豊富で分かりやすい。
マイナスポイント
所詮ライター本なので、ツッコミが浅い。本当の運営の参考にできる部分はすくない。

 

青色申告・確定申告関係


フリーのための青色申告デビューガイド改訂版!!
お薦め度:★★★★★
はなわきみこ 著 / 情報センター出版局 改訂版 版 (2003/11) / 271 p / サイズ(cm): 182 x 128 / 価格 \1,470
第1章 そんなアナタは青色申告に!
第2章 聞いて納得!税金と申告の関係
第3章 知ってトクする控除のしくみ
第4章 帳簿のしくみと基礎知識
第5章 売上を記録しよう!
第6章 経費を記帳しよう!
第7章 決算して申告に行こう!
解説
フリー・非小売系個人事業者ための青色申告ガイド本。賢くきちんと管理して、きっちり節税しよう!というスタンスの本です。世に個人事業の青色申告・確定申告本は多いですが、そのほとんどは小売りや製造・飲食などを想定して書かれているため、SOHOや副業などを営んでいる人には取っつきにくく、必要な説明が抜けていたり不要な説明にページが割かれたりと利用しにくいものでした。フリー(自由業者)のためと割り切って平易に面白く書かれたこの本は副業ビジネス者に非常に参考になります。特に類書が無いという点がポイント高いです。ただし、副業インターネットリサイクルショップなら必須の、仕入や在庫に関する記述がないのはいかんともしがたいですね。
プラスポイント
平易な文章、イラスト、具体例などが豊富で分かりやすい。経理知識ゼロから可
マイナスポイント
事典的な網羅性はなく、イレギュラー事例の解説はあまりない。仕入在庫や専従者、年末調整には触れず。

個人事業者の帳簿と節税事典―個人事業のカナメは経理と税金!
お薦め度:★★★☆☆
高下 淳子 著 / ぱる出版 (2001/01) / 223 p / サイズ(cm): 210 x 148 / 価格 \1,680
第1章 個人事業者になるための準備、届出と節税
第2章 個人事業者の帳簿記入と特典
第3章 簡易簿記による帳簿記入―入門編
第4章 複式簿記による帳簿記入
第5章 誤りやすい帳簿記入の個別事例
第6章 個人事業者の決算書作成
第7章 個人事業者の所得税
第8章 個人事業者のためのその他の仕事
解説
初めて経理をする自営業者を対象に、実際の仕訳から記帳の方法まで、事例毎に簡易簿記と複式簿記で解説しています。また青色申告だけでなく、開業準備から、確定申告・年末調整などについても仕組みから説明しています。コンパクトにまとめているので、表面的な印象があるものの、薄いので通して読みやすい本です。初年度などは非常に参考になるでしょう。日々1項目ずつ拾い読みするのも良いでしょう。
プラスポイント
項目毎に見開き読み切りタイプで、イラスト、具体例などが豊富で分かりやすい。経理知識ゼロから可
マイナスポイント
事典的な網羅性はなく、イレギュラー事例の解説はあまりない。小売り製造を想定。

 

商売・ビジネス関係


儲け道
お薦め度:★★★★★
魚柄仁之助 著 / メディアファクトリー (2000/11) / 215 p / サイズ(cm): 182 x 128 / 価格 \1,365
1 まずは無理のない「練習」を始めよう!
2 儲かる「発想」はこうやって変えるのだ!
3 意外な「落とし穴」はこんなところにある!
4 無くてはならない「経営感覚」を身につける!
5 失敗のない「スタート」を切る!
解説

いつの世も、流行とくにカタカナ言葉に惑わされる人は多い。しかし、どんなに見た目が変わっても、新しい技術が登場しても、決して変わらない本質というものがあるのです。そんな変わらない本質の一つである、「商売」で「儲ける」こととはどういうことかを、素人向けに解説してくれる本です。IT技術は通信・コミュニケーションの仕組みを本質的に変えました。でも「商売」の本質は昔からなんにも変わっていません。商売とは泥臭いものです。泥の中で転げ回って努力する人だけが儲けを手にできます。決して愚直なだけの努力では報われませんが、嫌がって泥に入れない人は問題外です。素人がインターネットのクールなサイドビジネスで左うちわで儲かる、なんてことは絶対ありえません。たとえ表面はそう見えたとしても、儲けは過去にこねた泥の量に比例します。
素人はついつい忘れがちな、そうした「商売」で「儲ける」基本に気づかせてくれる貴重な本です。一読して決して損はありません。私がこの副業を立ち上げるきっかけの一つになった本です。

プラスポイント
親しみやすい文章、具体例などが豊富で分かりやすい。素人にとっては目から鱗
マイナスポイント
体系だった知識の書籍ではないので、読後に何を引き出せるかは読んだ人の能力にかなり影響される

 

その他参考図書

前垣和義「おもろい「1坪商法」で食っていく」

「食っていくための商売」の事がよく分かる本
藤井孝一「週末起業」 リスクを取らず元手もいらない週末起業の薦め
エリヤフ ゴールドラット「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」 企業の業務改善の意味が仕組みがよく分かる本
新谷幸子「ホームページの上手な作り方教えます―基礎からわかって、ここまで作れる!」 HTMLの基本がよく分かる
アスキームック「インターネットでお店やろうよ!大全 (運営編)」 世間のネットショップがどのように運営しているかよく分かる
アスキームック「インターネットでお店やろうよ!大全 (繁盛店に訊け)」 世間のネットショップがどのように運営しているかよく分かる
アスキームック「インターネットでお店やろうよ!大全 (儲けを増やす!ムダ金を減らす!)」 世間のネットショップがどのように運営しているかよく分かる
   

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