決済条件を決めよう


1. 決済とは?

あなたのWebリサイクルショップで、商品を売った際、どうやってお客から代金をもらうのかについて考えます。対面販売でないインターネットショップでは、決済方法についてきちんと考えておくことが肝心です。

2. どんな方法があるの?

・支払いタイミング

まず、払ってもらうタイミングには次のタイプがあります。

先払い

我々ショップにとってはもっとも安心です。代金の回収漏れがありません。そのかわり、お客には敷居が高くなります。お金払って商品が届かない詐欺かもしれませんからね。

後払い

お客にはもっとも安心です。ちゃんと商品が届いて、しかも内容を確認した後で払えばいいのですから。その代わり、お金を払うのを忘れてしまうこともままあり、さらには悪意を持って踏み倒す場合もあるので、我々ショップにとっては注意が必要です。

代金引換

商品の配達時に、配達員に代金を回収してもらいます。お客・ショップとも安心の取引です。その代わり、代金引換手数料が発生するので、お客かショップか、手数料を負担するほうの敷居が高くなります。通常はお客負担でしょう。

宅配業者のサービスと、郵便局のサービスがあります。宅配業者の代金引換サービスはあらかじめ契約しておく必要があります。郵便局は、口座の開設が必要です。

配達員が回収してから、実際に自分にお金が払われるまでにタイムラグが生じるので注意が必要です。郵便局の場合は、配達ごとに数日後に振替口座に入金されます。宅配業者の場合は、例えばヤマト運輸では、月末までの1ヶ月分の回収代金を、翌月の8日頃に口座へ振り込んでくれます。最短で8日、最長で39日程度のタイムラグがあるわけです。

また、回収代金振込の手数料はショップ負担になります。ヤマトの場合は月1回だけですが、郵便局の場合は、振込の処理ごとに手数料100円(1万円未満。H18年4月より値上)がかかります。もしも総合口座「ぱるる」なら、手数料は210円もかかってしまいます。

・金融機関

支払いに利用する金融機関とその特徴です。

郵便振替口座

もっとも利用希望者の多い人気の支払方法です。

払込・振替手数料もよく利用される方法では60〜130円とおおむね安いです(電信払込210円という場合もありますが)。

別途申し込んでおけば、インターネットでほぼ365日24時間にわたって入金確認・送金手続きが可能です。

手数料の安い文書扱いの入金は、処理に数日かかり、またインターネットでは「誰が」入金したか確認できない、というデメリットがあります(入金の数日後郵送で送られてくる明細で確認する)。

別途、ショップ専用の振替口座(総合口座「ぱるる」ではありませんよ)を開設しておけば、郵送での発送で、代金引換が低額で利用できて便利です。

口座名義として屋号を使えます。

振替口座では、いわゆる口座への入出金が、ATM等からはできないので手間がかかります。

ちなみに振替口座では、利息は付きません。ある程度金額がまとまったら、引き出して利息の付く銀行の口座などに移しましょう。私はだいたい月に一度、3〜5万円貯まったあたりで、まとめて切りの良い金額を引き出して銀行に移しています。

※注意点

平成18年4月3日に払込・振替手数料が改定されました。やや割高になりますので詳しくはこちらをご覧下さい。

http://www.yu-cho.japanpost.jp/n0000000/n20051116.htm

銀行

銀行への振り込みも人気の支払い方法です。

手数料も同一行の支店からなら安くなります。

銀行によっては、別途申し込んでおけば(有料の場合も)、インターネットで入金確認をすることも可能です。

個人事業用の専用口座として開設する場合には、口座名義を屋号+個人名とできます。

個人事業者用口座は、個人総合口座などと比べて、サービスに手数料がかかったり、機能が制限されたりすることがあるので注意が必要です。

例えば、三菱東京UFJ銀行の場合、個人総合口座では無料で365日24時間可能なインターネットバンキングが、月額1050円の手数料を取られ、しかも利用可能なのが平日のみという状態です。

ジャパンネット銀行(JNB)

人気のネットバンクです。

JNB同士なら、手数料52円と安いです。

JNB同士なら、入金処理も即時更新です。

当然ながら、インターネットでほぼ365日24時間入金のチェックができます。

入金があった場合に、メールでお知らせが来るので、非常に便利です。

個人事業主は、名義を屋号+個人名で開設できますが、トラブルが多いので、個人名義で開設した方が無難です。この件については後述します。

イーバンク銀行(e-bank)

ネット専業銀行です。

利用希望者はぼちぼちです。

e-bank同士での取引では手数料無料は魅力です。入金処理も即時更新です。

当然ながら、インターネットでほぼ365日24時間入金のチェックができます。

いわゆる入出金を行うのに、時間と手数料がかかります。

・その他の決済方法

直接払い

お客が近くの人だと、直接商品を引き取りに来て、その時に払ってもらうこともあります。が、あくまで例外的です。

カード払い

ぜったい利用するのはやめましょう。手間が掛かるだけで、カード会社に払う高い手数料に見合うメリットはまったくありません。我々のWebリサイクルショップのような、ほとんど1万円以下の商品を販売する小規模なショップでは、カードを利用可能にしたところで、ほとんど誰もカードなど使わないでしょう。それにカード情報を扱えるようなセキュリティを持ったサイトは、片手間では運営できません。片手間で運営しようと委託すれば、費用がかかります。

その他続々現れる「便利な」決済方法

見極めが肝心です。システム会社に手数料を取られるだけの公算が大きいと思っていてOKです。どんなシステムでも、導入と運用にはコストがかかります。お客の少ない我々の商売では絶対ペイしません。

3. まとめ

次の方法は使うメリットが大きいです

・ポイント

インターネットで入金確認ができない銀行だったら、決済方法としてはぜったい使わないようにします。いちいち通帳を持って確認などには行っていられません。


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