基本的な理念
このゲームは不完全情報ゲームです。つまり、最適手は存在しません。また、完全に理性的にプレイすることが不可能であり、こうすれば必ず解ける、と言う手段が存在しません。プレイヤーは遅かれ速かれ必ず賭をする事になりますので、信教上の理由等から賭けを拒む人には、このゲームのプレイを勧められません。MSは一見、圧倒的に有利(勝率は6割を越える)なコンピュータとの0サムゲームであるように思われます。もし、全くこのゲームをしたことがない人が見たなら、一体なぜこんな不利なゲームを人はするのか?と言う疑問が浮かぶかもしれません。
MSはスポーツと考えた方がいいでしょう。
MSは完全に解いたときのタイムをプレイヤーに教えてくれます。このタイムをもとに他のプレイヤーと競い合う時、MSは
人間が持てる能力の全て
をかけることのできる競技フィールドを提供してくれるのです。MS上級を解いたときの感動は、なかなか忘れがたいものでしょう。しかし、そこでとどまっていては駄目です。さあ、新たな世界を見にゆきましょう。MS上級2分の壁は、挑戦する価値においてはどんなものにも決して引けを取りません。
基本的な概念
それ以上ゲームを進行させることはできない。
に分けられます。ゲームを始めた直後にはパネルは全て未開状態になっていますが、これらの未開パネルは全て0。2強の爆弾存在確率を等しく持っているのです。その後、プレイヤーの操作により盤上の各パネルは0から1に至る様々な爆弾存在確率を持つ状態を様々に遷移して行き、最終的には各パネルの持つ確率は
0か1に完全に分離
します。それがMSと言うゲームの最終的勝利であり、また、MSと言うスポーツのスタートラインでもあるのです。
基本的な操作
人間の手間を省いてくれる
のです。具体的には、パネルの数字とムーア近傍における旗の数が等しい場合、近傍において旗の立っていないパネル全てに対し、瞬時にそれらを開ける操作を施します。
つまり、近傍のエントロピーを最低にしたと宣言することにより、プレイの手間を省くことができるのです。もちろん、これはタイムアタックにおける
有力なテクニック
となるでしょう。
なお、言うまでもないですが、旗の位置を間違えた場合、大抵はコンピュータが爆弾を開けてしまう操作をし、ゲームは終了するでしょう。
基本的には、マインスイーパーのパネルは右クリックで開けることができます。しかし、この操作を厳密に解析すると、ご存じの方も多くいらっしゃるでしょう、クリックし終わって右ボタンを放した瞬間にパネルは開くのです。右ボタンを押している間は、開ける、と言う行為は保留になっているのです。つまり、右ボタンを押したパネルと放したパネルは異なっていても良いのですから、以下の結論に達します。
間違って爆弾があるパネルを押してしまったら、放すな!
素早く安全地帯を探しだし、そこで右クリックのパワーを解放するようにします。この時、あなたはプレイヤーが持つパワーの強力さに気付き、その意外さに驚く事でしょう。
一見して高度なテクニックのように思えますが、慣れれば普通に使えるようになります。もちろん、このようなテクニックを使う事態はあまり好ましいものではないのですが。操作ミスの補正として活用して下さい。わずかな操作ミスで数十秒の努力が水の泡になってしまう、そんな悲しい事態をこのテクニックは救ってくれるのです。練習しておきましょう。