作業に必要な環境・道具


1. ミニマムから始めましょう

この章の冒頭でも述べましたが、できるだけ今ある環境・今ある道具で始めることが肝心です。初期投資を最低限に抑えることで、投げ出した時の損害を最低限にできます。また、そうして、いつでも投げ出せるようにしておくことが、副業ビジネスには重要なことです。

それでは、ミニマムな環境と道具について解説します。その際、絶対必要なものには(必須)マークを、無くてもどうにかなるけれどあればかなり便利なものには(推奨)マークを付けて区別します。

2. パソコン(必須)

・必要機能

最新パソコンでなくとも構いません。スペックはWindows98がようやく動く程度でも十分です。インターネットに接続するためのモデムあるいはLANポートは必要です。

・購入価格

デスクトップなら中古で2万円程度からあります。

・使用目的

取引メールの送受信、オークションおよび自ショップでの商品説明ページの作成、顧客管理、デジカメ撮影画像の管理と編集

副業とは言え、商売でパソコンを使う以上、ウィルス対策は必須です。

3. インターネット接続環境(必須)

・必要機能

メールアカウントはできれば、ショップ用に新たにつくりましょう。現在のプロバイダで追加作成できるとベターです。多くのプロバイダでは月額数百円のオプション対応があります。自ショップサイトに力を入れたい場合は、数百M程度のWebスペースが欲しいところです。

・購入価格

ADSLでも月額実質払いが3000円程度です。専用メールアドレスや自サイトWebには、無料〜年額2000円程度のレンタルサーバ業者が多数ありますので低コストで実現できます。

・使用目的

インターネット接続とメールアカウント

これを読んでいる方はすでに接続可能だとは思いますが…。

地域によってはダイアルアップを選択せざるを得ない場合もあるでしょうが、速度的にはそんなに問題ありません。できれば定額コースにしておきます。

4. デジカメ(必須)

・必要機能

Web用画像が撮影できればいいので200万画素程度の入門機で十分です。可能なら光学3倍ズーム・マクロ撮影(接写)機能があれば申し分ありません。同程度の機能であれば携帯電話のカメラでも問題ありません。

・購入価格

安売り店なら実売2万円以下です。中古という手もあります。

・使用目的

商品説明用の画像を撮影します。

5. オークションのID(必須)

・必要機能

Yahoo!オークションのIDを取得します。普通のIDで十分です。

・購入価格

取得は無料です。ただし、毎月確認手数料数百円が必要です。

・使用目的

ミニマムWebリサイクルショップでは、オークションを利用して、効率的に販売します。

6. プリンタ(推奨)

・必要機能

安価なインクジェットで十分です。現在、インクカートリッジが安価で豊富に流通している機種を選択します。あまり古すぎると、使えるインクが売っていません。

・購入価格

1万円程度

・使用目的

宛名の印刷を行うと手書きの手間が減ります。

7. 携帯電話(必須)

・必要機能

既にお持ちの方は兼用でも十分です。また電話さえできればPHSでも十分です。できれば留守番機能があるとベターです。また、着信時に相手先の電話番号によって、着信音を変更する機能があると便利です。

・購入価格

ショップ用に新たに作成する場合は、99%着信専用ですので、それに合わせた安価なプランを選択して下さい。

・使用目的

買い取り依頼の連絡を専用に受けます。また、販売前後の連絡先としてお客に伝えます。自ショップサイトを作成する場合は、連絡先電話番号として明記します。

買い取り依頼はいつ入るか分からないので、常に持ち歩きます。

8. 手帳

・必要機能

見開き1ヶ月でも片側1週間でも形式は何でもいいので、とにかくスケジュールページがあること。それ以外は普通の手帳でOKです。ペンがセットできるようになっていると便利です。

・購入価格

高くても1000円程度です。

・使用目的

依頼を受けた買取のスケジュールを記入します。当然、本業やプライベートの予定も記入しておきます。新たに依頼を受けた時は、ダブらないように調整します。また、実際に買い取りに出向く時には、お客の名前・住所・電話番号を記入しておき、迷子にならないようにします。

9. 仕事を行える部屋(推奨)

・必要機能

四畳半程度でも十分です。商品の取り回しや撮影ができればいいので、普段リビング・副業時に片づけて仕事部屋、でももちろんOKです。

・使用目的

パソコン入力や商品撮影の作業を行います。買い取ってきた商品を在庫しておくのに、押入やスチールラックがあると重宝します。1畳程度の押入があるとかなりの商品をストックできます。

青色申告する場合は、部屋の面積に応じて按分した家賃や固定資産税を経費として申告すると節税になります。

10. 台車(必須)

・必要機能

多少大きめ(幅60サイズ程度。エレベーターの入り口を通れるように!)がいいでしょう。折りたためると保管時に場所を取りません。

・購入価格

ホームセンターやアスクルなどで、1万円以下であります。

・使用目的

買い取り時に商品を運ぶのに使用します。運搬時には、ダンボール・荷台ロープ・シート・毛布などがあると便利です。

11. ダンボール(必須)

・必要機能

同じサイズで大きめの丈夫なダンボールを30枚程度用意しておきます。

・購入価格

ホームセンターやアスクルなどで30枚が数千円程度からあります。

・使用目的

買い取り時に、商品を一旦ダンボールに入れてから台車に積むと、かなり大量に一度に運搬できます。また、保管時にもダンボールに商品の種類ごとに分けて詰め込んで重ねると、保管場所も少なくでき、販売時に商品を探す際にも便利です。さらに、当然商品発送にも使えます。

12. 荷台ロープ(必須)

・必要機能

100円ショップなどのものでも十分ですが、あまり安物はすぐ切れます。予備もあわせて4,5本用意します。

・購入価格

数百円からあります。

・使用目的

買い取り時に、商品を積んだ後、これでしっかり台車に固定します。ぐらつくようでは危険です。とくにマンション上層階や車両進入禁止の構内で、長い距離を移動する時に役立ちます。

13. シート・毛布(必須)

・必要機能

台車に買い取った商品を山積みした後、すっぽり覆えるぐらいの面積が必要です。

・購入価格

シートは100円ショップのもので十分です。毛布は使わなくなった・買い取りで入手したボロで十分です。

・使用目的

樹脂製のシート(自転車レインシートとして売られているものが安価でよい)は、雨中の買い取り時に商品を雨濡れから守ります。当然穴が開いてないものを使います。商品に毛布をかぶせてからロープで固定することで、荷崩れを防ぐのと同時に、ロープでの縛り跡が商品に付いたり破損したりするのを防ぎます。

14. 秤(推奨)

・必要機能

秤量20kg、目盛100gぐらいの大型の上皿秤と、普通のレタースケールがあると発送時の重量を管理できます。

・購入価格

レタースケールは100円ショップでもあるでしょう。上皿秤は、数千円程度であります。

・使用目的

特に郵便局窓口では、荷物の重さをグラム単位で量って料金を計算するので、定形外で501gと500gだったときでは、190円違ってきます。1gなら梱包材の端っこを切り落とすだけでも削減可能ですので、みすみす損することの無いようにしましょう。大きな秤は、1つあると、何かとプライベートでも便利なものです。

15. 自動車(推奨)

・必要機能

とくになし

・購入価格

すでに持っている人だけ使えば十分です。新たに購入する必要はありません。

・使用目的

遠くまで買い取りに行く時に使用すると便利でしょう。でも無くても全く問題ありません。毎日大量の買い取りをするわけではないので、自宅←→買い取りのお客宅を何往復かして台車で直接運べば十分です。実際私は車がないので、台車で直接買い取りに行きます。1度の買い取りで最高4往復した事があります。さすがにへとへとになります。


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